バイナリーオプションではいくつものテクニックがあり、それらについて勉強することで勝ちやすくなることがあります。もちろん中にはあまり役に立たないものもあるのですが、そうした手法について知ることは無意味ではありません。
そしてバイナリーオプションでは「両建て」と呼ばれる手法が有効という意見がありますが、これはどんなテクニックなのかご存知ですか?バイナリーオプションで役立つ知識を探している最中でしたら、一度チェックしてみてください。
両建てとはどんな手法?
両建てとは、主に外国為替(FX)取引などで使われる特定の投資手法を指します。
具体的には、一方向への取引とは異なり、同時に買いと売りのポジションを持つことを意味します。
具体例を挙げますと、例えば円とドルの交換レートについて考えてみましょう。
FXトレーダーは、円がドルに対して上昇すると予想して、円を買うポジションを取るかもしれません。
同時に、もし円が下落する可能性もあると考えて、円を売るポジションも持つことができます。
これが両建ての基本的な考え方です。
これにより、レートが上がっても下がっても一定の利益を確保することができます。
しかし、両建ては高度な技術と深い理解を要します。
なぜなら、一方の取引が利益を出すと同時に、もう一方の取引は損失を出す可能性があるからです。
そのため、両建てはリスク管理や取引戦略に精通した経験豊富な投資家に向けられた手法と言えます。
逆に言えば、この手法を理解し適切に使いこなすことができれば、市場の変動に対する対策をより広範に取ることが可能になります。
バイナリーオプションで両建てする方法
バイナリーオプションでの両建てとは、同じエントリーポイントでハイとローの双方のポジションを持つことを指します。
これにより、レートの動きが上でも下でも一定の利益を狙うことが可能になります。
具体的な手順を詳しく説明します。例えば、ドル円の判定時間が5分の取引でエントリーを考えるとしましょう。
ここで、ある特定のエントリーポイントで「ハイ」のポジションを確定します。
その直後、同じエントリーポイントで「ロー」のポジションにも注文を入れます。
これにより、市場の変動に対して上でも下でも利益を得ることが可能になるわけです。
しかし、この戦略には注意が必要です。
バイナリーオプションはその性質上、「ハイ」のポジションが利益を出すと、「ロー」のポジションは損失を出すことになります。
またその逆もまた然りです。
つまり、一方が利益を出すともう一方は損失を出すことが確定します。
このように、バイナリーオプションでの両建ては一見魅力的に見えますが、同時に大きなリスクも伴う戦略であると理解しておくことが重要です。
次の見出しで、この手法が実際に有効なのか、その詳細を解説していきます。
バイナリーオプションでは効果的とは言いにくい
バイナリーオプションでの両建てについて詳しく考察しましたが、結論を言いますと、効果的とは言いにくいというのが現状です。
その理由は、バイナリーオプションの特性にあります。
バイナリーオプションでは予測が正しければペイアウト率に応じた利益が出ますが、その倍率は通常の取引では1.80倍前後が目立つとされています。
これを考慮すると両建ての取引を行った場合、勝ちと負けが同時に出る状況が生じます。
その際、勝った取引で得られる利益が1.80倍なのに対し、負けた取引で失う資金は元本全額(1.00倍)となります。
つまり、1回の取引で見ると利益は元本の80%増、一方で損失は元本全額となり、全体としては20%の損失が出る計算になります。
これを繰り返していくと、資金は徐々に減少していく一方となるでしょう。
したがって、バイナリーオプションでの両建ては一見するとどちらに動いても利益を得ることができると思われがちですが、実際にはペイアウト率の関係から損失を招く可能性が高いという現実を理解しておくことが大切です。
両建てが機能する可能性があるケースについて
両建てが機能する可能性があるケースも存在しますが、これは特定の条件下でのみ適用可能な事例となります。
その主な例として、「ペイアウト率が2倍を超えている場合」が挙げられます。
ペイアウト率とは、予測が的中した場合に得られる利益の比率を示します。
通常のバイナリーオプション取引では、ペイアウト率は約1.80倍が一般的です。
しかし、何らかの理由でペイアウト率が2倍を超えるケースがあるならば、その時点で両建てを行うことで利益を得る可能性が出てきます。
具体的には、1回の取引で勝った場合の利益が2倍以上となり、もう1回の取引で損した場合でも元本が失われるだけなので、結果的に元本を上回る利益を確保できます。
また、転売という手法も考慮に入れることができます。
転売とは、判定時間を待たずにポジションを決済する方法です。
この手法を用いればペイアウト率が高い状態で両建てを行いつつ、一方の取引を判定時間前に転売することで、損失を抑えつつ利益を最大化するチャンスも存在します。
ただし、これらの方法も特殊なケースでの対策であり、リスクは依然として伴います。
つまり、両建てが一般的に推奨される手法ではないこと、そして適用する場合でも慎重な判断が求められることを理解するのが大切です。
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