避けることが難しいチャートの【ダマシ】
- 【ダマシ】とは、売買サインが出たにも関わらずその逆に相場が動くこと
ブレイク後に上昇トレンドに変換と見せかけて…再び下降トレンドに。
※トレンド相場(順張り)
下値支持線を下回ったから売ったら、上昇トレンドに戻った
※ボックス相場(逆張り)
ブレイクしたから買ったのに、ボックス内に戻った
売買サインには【ダマシ】がある
トレンドラインは、多くの投資家が売買の判断に使っています。
多くの人が使っているということは、それだけ反発・反落のサインとして信頼度が高いということです。
例えば、【上値抵抗線に当たったら売ろう】と思っている投資家が多いほど上値抵抗線で反落する力が強くなります。
【ブレイクしたら買おう】と思っている投資家が多いほど、ブレイク後で上昇する勢いも強くなります。
必ず売買が成功するとは限らない
しかし、必ずしもトレンドラインを使った売買が成功するとは限りません。
為替レートはその時々の経済状況や買い手と売り手のバランスなど様々な要因によって無作為に動いています。
そのため
- 【ボックス相場では上値抵抗線で売る】
- 【ブレイクしたら買う】
この様に、指標から読み取れるサインが機能しない事を【ダマシ】と呼びます。
ダマシはトレンドライン以外の指標でも発生します。
ダマシに騙されない様にするためには、1つの指標だけを見るのではなく複数の指標を確認するなど工夫が必要になってきます。
ダマシを100%回避する事は不可能
チャートに現れるシグナルは100%信頼出来るものではなく、シグナルが現れた後にチャートが予想外の動きをする事も有りえます。
チャート分析をする投資家の誰もがダマシに引っかかった経験があるでしょう。
特にトレンド転換の直後はダマシが多く現れる傾向があります。
投資家の【売り】【買い】で迷いがある時には、当然チャートにもその迷いが反映されます。
投資家にとってダマシは避けられないものです。
ダマシに引っかかった時には、次に同じようなパターンが現れた場合に気付ける様に、そのチャートを検証することが大切になってきます。
ダマシのサインを避けるにはどうすればいいい??
ダマシは必ずあるものと認識して、サインを信じすぎないことが大切です!
※トレンドラインのダマシ
トレンドラインをブレイクして下降トレンド発生のサインを出すが、価格が戻った。
※MACD(マックディー)のダマシ
MACDがクロスして上昇。
トレンド発生のサインだが、価格は保ち合いで推移している。
※ストキャスティクスのダマシ
ストキャスティクスが売りサインの高値圏で推移しているが価格は下がらない。
ロスカットを徹底して大怪我を回避する
指標にはいろいろな種類があり、それぞれに特徴や個性があります。
全ての指標に共通していることがあります。
それは、【信頼度100%の指標は無い】
ということです!
信頼度100%の指標があれば、その指標を使うことによって勝率は100%になりますよね?
全ての指標でダマシが出てくる可能性もあり、ダマシが出る確率は指標ごとに差があります。
また、売買回数が増えるほどダマシのサインで取引を行ってしまう回数も増えてしまいます。
ダマシに対する対策
具体的な対策としては、サイン通りの動きにならなかった時にロスカットすることを心がけ、逆指標などを使って自動的にロスカット出来るようにしおく事などです。
指標のサインを信用しすぎない事も重要になってきます。
【このサインは絶対】
そう思い込んでしまうと、ロスカットしづらくなってしまいます。
放置する事で損失が膨らんでいくリスクもあります。
そのため、サインを確認して売買するとしても【もしかしたらダマシになるかもしれない】と疑う意識を常に持っておく様にしておきましょう。
判断に迷うならいったんは様子を見る
エントリーのポイントやタイミングで慎重になることもダマシの回避に繋がります。
例えば、保ち合い相場で上限のトレンドラインに近づくと、逆張り型の指標が売りサインを出します。
しかしダマシであれば価格はトレンドラインをブレイクします。
判断に迷ったら、いったんエントリーを見送る事も手の一つです。
サイン通りに反転した場合は、その動きを確認してから売っても利益が狙えます。
またダマシだった場合は上にブレイクしますが、それがトレンド発生のサインかどうかも見極める必要があります。
トレンド発生なら、押し目となった時に先のブレイクしたトレンドラインで反発します。
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